キャリアラダーを導入および運用するまでの手順は、以下の5ステップで考えることがお勧めです。ステップ毎に詳しく紹介します。
- 1.キャリアステップを設定する
- 2.評価システムを構築・整備する
- 3.教育研修制度を整備する
- 4.面談・マネジメントで活用する
- 5.効果を検証する
1.キャリアステップを設定する
まずは対象となる職種におけるキャリアアップのステップを設定しましょう。各ステップの業務内容を定義して、必要なスキルや知識、経験を洗い出してみてください。
この段階で設定するステップは、骨組み程度で構いません。大まかにでも、該当職種でのキャリアアップイメージを思い描きながら、構築していきましょう。
2.評価システムを構築・整備する
1.で構築したキャリアステップを元に、評価システムを構築・整備していきます。
評価システムとは、具体的に必要な能力を定義して、どういうレベルや基準で評価するかということです。
評価システムを構築・整備する際は、人事制度や報酬体系との整合性も考えておく必要があります。とくに昇格推薦の基準とは密接につながってきます。
実際にキャリアラダーの対象となるメンバーの名前を具体的に書き出し、当てはめながら調整していくと決めやすいでしょう。
3.教育研修を整備する
作成したキャリアラダーに基づいて、ステップアップに必要な教育研修を整備する作業に入ります。
ステップごとに必要な知識やスキルを身に付ける機会を提供するひとつが教育研修です。
研修だけでなく資格取得支援など、社員が各自で学び、身につける仕組みを作れればスムーズに運用できるでしょう。
また、当然ですが、求められる職務内容を出来るようになる、スキルを身に付けることは教育研修だけでは足りません。
次に紹介する面談・マネジメントを通して、実務での経験機会をどう作るかを設定していきましょう。
4.面談・マネジメントで活用する
作成したキャリアラダーや研修計画などを評価対象者へ共有しながら、現場のマネジメントや面談の場で活用していきましょう。
前述の通り、スキルはOff-JTの研修や学習だけで身につくものではありません。
従って、日常業務の中で上司がキャリアラダーに基づいてメンバーの成長を支援することが大切です。
キャリアラダーに基づいて現状へのフィードバックやキャリアアップのアドバイスを通じて成長テーマを明確化する、また、実務における成長機会を提供することが大切です。
5.効果を検証する
キャリアラダーを導入して一定期間が経過したら、効果の検証を行いましょう。
効果検証の際に振り返るべきポイントは、以下の4つです。
- ステップ設計が実情と合っていたか?
- 人材育成に役立っているか?
- 運用はスムーズか?手間がかかったり不明瞭だったりする点はないか?
- 個々の社員にとって自身の成長テーマは明確になっているか?
効果が薄い、不都合があると感じる項目があれば、原因を突き詰めて改善していきましょう。
キャリアラダーをより良いものにするには、実際に運用しながら改善を繰り返していくことが大切です。現場社員の声も聴きながらブラッシュアップしていきましょう。