新卒採用で大切なキャッチコピーの作り方!タイプ別キャッチコピー20選

2020/08/07

新卒採用を成功させるためには、母集団形成が非常に重要です。ほぼすべての学生が一斉に活動するというのが日本における就職活動の特性です。従って、ターゲティングや選考プロセスの工夫は前提としたうえで、確率論で採用目標を達成するために必要な母集団を計算することができます。

 

母集団をうまく形成するために非常に重要なのが、学生の興味や関心を刺激して「この企業のことをもっと知りたい!」と感じさせる採用のキャッチコピーです。

 

少子化に伴って、採用競争が激しくなる中で、商品やサービスをプロモーションする時と同じように、ターゲットの興味や関心を刺激するキャッチコピーの重要性が、採用の現場でも高まっています。

 

記事では、自社の魅力が端的にターゲットに伝わるキャッチコピーの作り方、そして、自社やターゲットのタイプに合わせたキャッチコピーの具体例を紹介します。新卒採用を成功させたい人事の方は、ぜひ参考にしてください。

 

<目次>

新卒採用におけるキャッチコピーとの役割と重要性

新卒採用でキャッチコピーが重要だとされるのはなぜなのでしょうか。まずは、採用におけるキャッチコピーの役割を確認しておきましょう。

 

 

キャッチコピーとは

キャッチコピーとは一般的に、商品やサービスの魅力を一言で伝えるフレーズです。

 

国語辞典では、キャッチコピーは「消費者の心を強く捉える効果をねらった印象的な宣伝文句*」と記載されています。つまり、キャッチコピーは商品やサービスに興味を持つ最初のきっかけになる言葉です。長さは1フレーズが目安でしょう。

 

少子化に伴う売り手市場の加速等を反映して、近年、新卒採用でもキャッチコピーの重要性は増しています。採用におけるキャッチコピーは、自社の魅力やビジョン、理念をターゲット学生に伝えて、興味を持ってもらうためのフレーズです。

 

*引用:『大辞林』(第三版)

 

 

キャッチコピーが持つ3つの役割

キャッチコピーの役割は、大きく分けて3つあります。まずは、ターゲットとする学生に自社への興味を持ってもらうことです。ターゲットの目を引くコピーを設定することで、「どのような企業なのか」「もっと詳しく知りたい」と興味を抱かせる役割です。

 

キャッチコピーは自社のブランディングにも繋がります。毎日のように違う企業を訪問する新卒の就職活動においては、学生の心に残るキャッチコピーは、求人広告・採用ホームページ・説明会・選考・面談等といったコミュニケーションを、ひとつに繋げる重要な役割を果たします。

 

さらに、キャッチコピーは、学生の選別にも効果があります。自社の採用ターゲットに向けてしっかりとキャッチコピーを作ることで、キャッチコピーに反映された理念や価値観・魅力に反応する学生が集まり、母集団の質を向上させる役割もあります。

 

 

キャッチコピーの重要性

新卒採用において、キャッチコピーの重要性が増している背景は前述のように少子化や景況感の波等に伴って、自社が求める優秀な人事を採用することの難易度が上がっている状況があります。採用競争が激しくなる中で、求人媒体の中で学生に見つけてもらいエントリーしてもらう難易度も増しています。

 

また、エントリーしてもらった後も、学生の記憶に留めてもらうことは容易ではありません。就職活動の中でも、10年前と比べると、採用ホームページ、LINE、フェイスブック、インスタグラム等を通じて学生が受け取る情報量は膨大なものになっています。E-mailも、単なるテキストから、画像や動画が盛り込まれたものに変化しています。

 

情報量の増加は就職活動だけには留まりません。スマートフォンの普及と通信回線の進化による動画の浸透、また、LINEやFacebook、Twitter等のSNS等を通じて、個人が1日に接する情報量は圧倒的に増えています。その量は10年間で530倍とも言われています。

 

このように膨大な情報量の中で、バラバラに求人広告、説明会、LINEメッセージ、E-mail等を送っても、学生の記憶からはすぐに消え去ってしまいます。

 

さらに採用活動の早期化、すなわち長期化という変化もあります。これまでの採用活動は、3年生の3月に接触して4年生の6月頃に内定承諾してもらう、4ヶ月程度の短期戦でした。

 

しかし、採用活動の早期化により、場合によっては3年生の6月にサマーインターンで接触して、3年生の3月や4年生の4月に意思決定してもらうまで、10~11ヶ月という長期戦になっています。

 

この膨大な情報量と長期化という中で不可欠なのが、自社の魅力をワンフレーズで表現した「キャッチコピー」なのです。キャッチコピーを軸にして自社のメッセージを発信することで、学生の記憶に残りやすく、過去に受け取ったメッセージが思い出されるようになるという効果があります。

 

現在の採用活動においては、母集団形成を加速させるという点でも、学生の記憶に残り続けるという意味でも、キャッチコピーが必須です。

ターゲットの興味・関心に刺さるキャッチコピー作成のポイント

新卒採用におけるキャッチコピーは、自社が採りたいターゲットに強く訴えかけるものでなければいけません。ターゲットに刺さるキャッチコピーを作るポイントについて、3つのステップで解説します。

 

 

ステップ1. ターゲットを明確にする

キャッチコピーを作るうえで、最初のステップであり、最も重要なステップは、「ターゲティング」です。「自社はどのような人材が欲しいのか」を明確にしましょう。

 

キャッチコピーは、「誰に、何を、どう伝えるか」という要素で成り立っていますが、最も重要なことは「誰に」です。キャッチコピーのメッセージを届けたい相手、つまり採用したい相手を決めなければ、刺さるキャッチコピーは作りようがありません。

 

キャッチコピーを作るうえでは、採用基準を羅列したようなターゲットでは不足しています。ターゲットの価値観や特性、就職活動の軸や所属するコミュニティ等、「1人の人物」としての側面までしっかりと考えましょう。

 

ペルソナの人物像をイメージするうえでは、入社する予定の内定者やいまいる社員をイメージすると作りやすいでしょう。

 

ターゲティングとペルソナ設定の詳細は、下記の記事を参照してください。

 

 

ステップ2. 3C分析をおこなって自社の魅力を抽出する

3C分析は、「Customer(顧客)」、「Company(自社)」、「Competitor(競合)」という3つの視点で市場を捉えるフレームワークです。採用の場合は、「採用ターゲット」「自社」「採用競合」の3つのポイントで分析をおこないます。

 

ステップ1で、採用ターゲット、すなわちCustomer(顧客)の分析は終わっています。従って、ステップ2の3C分析では、自社と採用競合の分析をおこなっていきましょう。

 

と言っても、いきなりペルソナの視点で考えることは難しいです。まずは、自社の経営理念やビジョン、強みや弱み、事業、強みや弱み、ビジネスモデル、沿革、顧客構造や社員数、社風や福利厚生まで、思いつく特徴や数値をすべて書き出してみましょう。

 

何がキャッチコピーの素材になるか、この時点ではわからないので、できる限り多くの情報をピックアップするのがポイントです。

 

次に、競合他社に関しては、自社と同様に、ビジョンや理念、強み・弱み等をリストアップします。自社ほど細かくおこなう必要はありませんが、競合他社が採用ホームページや求人広告でどのようなメッセージを打ち出して、どんなキャッチコピーを使っているかは必ずチェックしましょう。

 

3C分析については、下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:採用に使える「3C分析」とは?基本と実践的な活用法をわかりやすく解説!

 

 

ステップ3. 分析に基づいてキーワードを設定する

3C分析を踏まえて、キャッチコピーの核になるキーワードを考えていきましょう。考える過程で最も重要なことは、Cutomer(顧客)、ペルソナの視点で考えることです。

 

ペルソナの視点で、自社の魅力となりそうなキーワードやフレーズのアイディアをどんどん出していきましょう。理想的なキャッチコピーの条件は以下のようなものです。

 

・ペルソナの価値観、ニーズに沿っている

・他社とは違う自社の魅力が表現されている

・キャッチコピーを基に自社のミッションやビジョン、ビジネスモデルや沿革を語れる

・1フレーズ

・記憶に残るインパクトがある

 

キャッチコピーを作る1~3のプロセスは、外部の力を借りることも有効です。もちろん、自社のターゲットや魅力を一番知っているのは、人事であり、経営陣です。一方で、社内にいるからこそ、価値観やイメージが固定化してしまっている側面もあります。

 

自分たちの頭の中に入っている情報を質問やインタビューによって引き出して、優れたキャッチコピーとして表現してくれるのが、採用コンサルタントやコピーライターです。状況に応じて外部の力を借りることもぜひ検討してみてください。

タイプ(ペルソナ)別新卒採用キャッチコピー20選

ここからは、ターゲットのタイプ別に、秀逸な新卒採用キャッチコピーを20個選んでご紹介します。他社のキャッチコピーを見ることも、自社のキャッチコピーを考える参考になるでしょう。

 

 

好奇心旺盛な学生に刺さるキャッチコピー

インパクトの強い採用キャッチコピーはSNSで話題になることも多いですし、記憶に残る効果強く、母集団形成やブランディングに役立ちます。

 

  1. 「ようこそ、ブラックな企業へ」(トゥモローランド株式会社)
  2. 「持ってくるのは興味と疑問だけでOK」(株式会社Delight)
  3. 「社長は泣いています」(株式会社浅野)
  4. 「総理大臣のように働き、殿様のように遊べ」(ヴィクセス株式会社)

 

上に挙げたキャッチコピーはどれも意外性を持っており、学生に「どういうこと?」と思わせる効果があります。好奇心から求人広告やメッセージを見るうちに、企業への興味関心がさらに高まり、エントリーに至るケースも多いでしょう。

 

 

成長意欲の高い学生に刺さるキャッチコピー

続いては、仕事を通じて自己実現を図ろうと考える、成長意欲の高い学生に刺さる採用キャッチコピーです。

 

  1. 「知名度だけが一流の会社で働くより 知名度だけが二流の会社で働きたい」(リクナビ)
  2. 「世界一やりたいことができる会社とは?」(株式会社オアシスライフスタイルグループ)
  3. 「働くことに本気(マジ)になれてますか?」(株式会社ピアズ)
  4. 「どうせ無理」という言葉がない社会を作ろう(株式会社ジェイック)

 

これらのコピーは、「この企業ならキャリアを高められそう」「仕事を通じて成長できそう」という印象を学生に与えます。上昇志向の強い学生や、将来自社を引っ張っていくような人材が採りたい場合に効果的でしょう。

 

 

仕事の内容に関心が高い学生を集めたい時のキャッチコピー

業務内容をキャッチコピーでうまく表現している企業もあります。

 

  1. 「動画マーケティングで課題解決!急成長中のベンチャー採用説明会」(株式会社プルークス)
  2. 「働くほどに地球を救う仕事」(株式会社 斎藤英次商店)
  3. 「世界中の海底を探る」(株式会社日本海洋事業)
  4. 「原石諸君、非鉄はどうだろう」(株式会社住友金属鉱山)
  5. 「グローバル人になりたい人、募集」(サウザンドクレイン)

 

キャッチコピーで仕事内容ややりがいを端的に表現することで、事業分野に興味を持っている学生、専門分野で学んでいる学生に訴求する効果が期待できます。

 

 

求める人材を強調したキャッチコピー

続いて、自社が求めるタイプを強くアピールしたキャッチコピーをご紹介します。

 

  1. 「とんがり人間 集まれ!」(株式会社講談社)
  2. 「来たれ 前のめり人間。」(株式会社プラン・ドゥ)
  3. 「5倍速で成長したい人、来たれ!!」(LiB CONSULTING)
  4. 「一度くらい日本一になってみないか?」(株式会社GMOアドパートナーズ)

 

こうしたキャッチコピーを設定すると、「自分はとんがり人間だ」と思っている学生や、「日本一を目指したい」と考えている学生を惹き付けることができます。ターゲット層をぐっと絞り込んで、アピールできるキャッチコピーです。

 

 

安心感を持ってもらいたい時に効果的なキャッチコピー

知名度の低い中小企業の場合は、学生から魅力を感じてもらいづらいケースも多いです。とくにBtoBの事業や一般的な認知度が低い商品を扱っている場合にはなおさらです。その場合には、実績や福利厚生等を前に出して、目を引いたり、安心感をアピールしたりすることもおすすめです。

 

  1. 「【梅田勤務!転勤なし!!】社員平均年齢27歳!年功序列なし!社員定着率、脅威の「95%」(株式会社カスタマーリレーションテレマーケティング)
  2. 「国内制覇のNEXT STAGE【世界1】へ!驚異の95.2%を誇るその実力とは?」(デジタルデータソリューション株式会社)
  3. 「離職率0%/ホワイト企業大賞2年連続受賞/日本一福利厚生の“厚い”ベンチャーへ」(iYell株式会社)

 

数字を織り込むことで、「インパクト」と同時に、「実績」によって“安心できる企業”としての印象を与えることができます。3C分析を通じて、自社がアピールできるポイントを探してみましょう。

まとめ

新卒採用において、採用キャッチコピーは、母集団形成においても、学生の記憶に留まり続けるうえでも、いまや欠かせないものです。効果的なキャッチコピーを作るためには、「誰に伝えたいのか」というターゲットを明確に定めることが必要です。

 

そのうえで、自社や採用競合の分析をおこなって、ターゲットの視点から魅力を表現する効果的なフレーズを考えるのがポイントです。記事を参考にして、ぜひ自社の新卒採用で役立つ効果的なキャッチコピーを作ってください。

 

なお、キャッチコピーに基づく求人広告を、どんな採用チャネルに展開して、ターゲット学生を集めるかについては、新卒採用のカオスマップを参考にしてください。

また、集めた学生をどう口説き、内定承諾してもらうかについては、下記の資料をご覧いただくと参考になるでしょう。


著者情報

古庄 拓

株式会社ジェイック 取締役 HRドクター 編集長

古庄 拓

WEB業界・経営コンサルティング業界の採用支援からキャリアを開始。その後、マーケティング、自社採用、経営企画、社員研修の商品企画、採用後のオンボーディング支援、大学キャリアセンターとの連携、リーダー研修事業、新卒採用事業など、複数のサービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。 7つの習慣R認定担当インストラクター、原田メソッド認定パートナー、EQPI認定アナリスト等

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