本音でぶつかれ【人を残すvol.95】

経営者向けメールマガジン「人を残す」fromJAIC

本音でぶつかれ

いつも大変お世話になっております。
株式会社ジェイックの梶田です。

私は、現在、管理職向けのトレーニングプログラムづくりに
精を出しています。

管理職と一口に言っても、世の中には実に多様なビジネスがあり、
多様な組織がある中で「どのような管理職にも有用な教育」を
体系立てて作り上げることは、簡単ではありません。

しかしながら、その思案製作の中で、自分自身の経験に加えて、
様々な企業の経営者や管理者の皆様との関わりで得たことを、
整理して分析する良い機会となっています。

………

稲盛和夫さんがつくられた有名な京セラ「フィロソフィ」の中に、

 “本音でぶつかれ”という一説があります。

責任をもって仕事をやり遂げていくためには、仕事に関係している人々が、
お互いに気づいた欠点や問題点を遠慮なく指摘しあうことが必要であり、

時には、口角泡を飛ばしてでも、勇気をもってお互いの考えをぶつけ合う、
そうした中から、本当の意味でお互いの信頼関係も生まれ、より良い仕事が
できるようになる、

と稲盛さんが仰っています。
(引用:https://www.kyocera.co.jp/inamori/philosophy/words20.html)

教育事業部様は、
このように上司や部下、同僚と“本音でぶつかった”経験はおありですか?

私は、前職で、上司である経営者と随分、喧々諤々、まさに口角泡を飛ばし、
意見や考え方をぶつけ合った経験があります。

今、振り返れば、余りにも礼を欠いた物言いもありました。
リーマンショック後などは、他の社員が引くほど口論しました(苦笑)。

何が自分をそこまで駆り立てたのだろう…と思い返してみると…

おかしく聞こえるかも知れませんが、

“自分の会社なのに!俺がここまで作ってきたのに!”

という思い込みのような気持ちがありました。
我ながら、なんという僭越な従業員でしょうか…!?

しかし、当時の私には、自負と責任感がありました。

経営方針を展開し、部下を説得し、宥め、励まして、インフラを整え、
集団を組織に変え、時には、顧客やステークホルダーの矢面に立ち、
社長に次ぐ番頭役として内外に認知されていたからです。

もちろん社長が作った会社でしたが、自分もそこで汗と涙を流し、
苦心をして、自分も、作ってきたという気持ちがあったのです。

半分は自分の会社のように思っていたのです。とても僭越ですが…。

ですから、経営計画の立案、資金繰り、商品の仕入れ、営業戦略、
採用、人事評価、、、事あるごとに、ぶつかりました。

ただ、本音でぶつかったことで、良いこともありましたが、
信頼どころか互いが疑心暗鬼になるようなこともありました。

少なくとも、私の側の本音には、欠けていたことがありました。

それは、稲盛さんのフィロソフィで言うならば、

“利他の心”だと思います。

私の本音の大部分は「従業員代表である自分にとって」という
錯覚的、利己的なものに後押しされたものであって、

会社の成長や従業員の成長、あるいは、お客様のためを思っての
本音であったかと考えると…

多分に自分の立場や業務遂行上の都合が先行していたように思います。

利己的な人が、利己的な本音をぶつければ、それはただの喧嘩で、
信頼関係が壊れるだけです…。

そのような中で、辛抱強く、根気よく、私の“本音”を受け止め、
経営者としての責任や立場を考え、時に胸襟を開き、諭し、戒め、

私自身の更なる成長と成功を願ってくれた(であろう)事に、
今では、申し訳なさと感謝の気持ちを抱いています。

………

と、このようなことを述懐しながら、皆様に、
よりよい管理職トレーニングプログラムをご紹介できるよう精進します。

「マネジメントとは“正しい本音でぶつかる”ことである」

困難な目標を成し遂げるには、組織内の信頼関係が必要です。

もし、教育事業部様が、上司や部下との関係性が、組織運営上の課題の
一因となっていると思うことがあるなら、“本音でぶつかる”ことが
できているかお考えになってみてはいかがでしょうか?

ただし、以前の私のように、客観性や公平性をなくすことなく、
常に“利他の心”で。

今回の執筆者:「梶田貴俊」
(株式会社ジェイック 西日本代表講師)

著者情報

梶田 貴俊

株式会社ジェイック|西日本代表講師

梶田 貴俊

前職、通信機器ベンチャー商社勤務時代にリーマンショックを経験。代表取締役として、事業再生計画を推進し同社のV字回復を実現した。現在はジェイックの講師として研修事業を牽引している。 著書『会社を潰さないためのSunday Management List ―中小企業のリーダーがやるべき日曜日のマネジメントリスト』

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