『7つの習慣』私的成功とは?より高いレベルの自立を実現する

『7つの習慣』私的成功とは?より高いレベルの自立を実現する

人生の成功をテーマとした書籍『7つの習慣』は、全世界4,000万部、日本国内でも240万部を売り上げ、ベストセラーとしても有名なビジネス書です。同書はビジネス誌を始め、数多くのメディアで影響力のある書籍として紹介されています。「読んだことはないけど、名前は聞いたことがある人」と言う人もたくさんいます。

記事では、『7つの習慣』で紹介されている成功のための第1段階とも言うべき「私的成功」とは何か、そして、私的成功に実現する3つの習慣を紹介します。

<目次>

「私的成功」の意味すること

冒頭で触れたように、書籍『は発売から長くなった今でもベストセラーとして世界中で支持されています。時代や国を問わず、多くの人から『7つの習慣』が支持されている理由は、内容が普遍的であるということが最も大きな理由でしょう。

 

本章では、『7つの習慣』の概略や全体像を確認すると共に、最初のステップとなる「私的成功」とは何かを解説します。

 

 

『7つの習慣』が目指すもの

『7つの習慣』は、人生の中で「長期的・継続的に望む結果を手にする」、つまり、より豊かな人生を作ることをメインテーマにしています。『7つの習慣』の中では、「長期的・継続的に望む結果を手にする」ことを「効果性」と表現します。

 

『7つの習慣』では、書籍名の通り、効果性を発揮するための習慣7つが紹介されています。しかし、じつは7つの習慣は箇条書き的に羅列されているわけではありません。じつは書籍の中では、7つの習慣を身に付けて、効果性を発揮するためのステップや順番が紹介されています。

 

 

『7つの習慣』私的成功とは?位置づけと意味するもの

『7つの習慣』は前述の通り、効果性を発揮するまでのプロセスを体系として示していることが特徴です。効果性を発揮するプロセスは、「成長の連続体」という、人の成長段階を示した図であらわされています。

 

成長の連続体では、人は「依存⇒自立⇒相互依存」というステップに成長すると解説されています。3つのステップのうち、依存から自立へと成長することを『7つの習慣』では「私的成功」、そして、自立から相互依存へと成長することを「公的成功」と呼んでいます。

 

依存、自立、相互依存がどういう状態なのか、順を追って説明しましょう。

 

<以前>

人は世の中に生を受けた後、誰かに依存しながら人生を歩み始めます。始めは親に、学校に上がれば先生に、社会に出てからも最初のうちは上司や先輩に依存することになるでしょう。「依存」とは、自分以外の誰かに面倒を見てもらう必要がある状態です。

 

赤ちゃんのうちは物理的、肉体的に依存しています。その後、社会人として経済的に自立するまでは金銭面で依存しています。そして、人によって自立の時期は異なりますが、精神的にも周囲に依存しながら人生を歩んでいます。

 

<自立>

依存のステージを経て、人は自立の段階へと成長します。自立の段階にいる人は、自分で思考し、自分で決定し、自分で行動できるようになります。「自立」とは、いわゆるひとりの大人として責任を取れる状態、精神的に独立している状態です。

 

「あなたが〇〇して欲しい」「物事が上手くいかないのはあなたに原因がある」と考えるのが精神的に依存している状態です。自立の段階になると、「私が〇〇します」「私に〇〇という責任があります」と考えるようになります。

 

<相互依存>

自立は成熟した立派な存在とも言えますが、『7つの習慣』では自立のさらに上に「相互依存」の状態があるとします。相互依存とは、人と人が支え合い、助け合い、協力し合いながら、お互いがより素晴らしい結果を手にしようしている状態です。

 

相互依存では「私たちは〇〇します」「私たちは〇〇を実現します」という状態であり、自立した者同士が手を取り合っている状態です。

 

「私的成功」を収めるために

人が依存から自立へと成長することが、『7つの習慣』でいう「私的成功」です。どうすれば私たちは、依存を脱して精神的に自立した人間へと成長できるでしょうか。本章では、指摘成功を実現するための習慣、そして、指摘成功によって得られるものを紹介します。

 

 

私的成功に繋がる3つの習慣

『7つの習慣』では、前半部分にあたる第1の習慣から第3の習慣までが、私的成功を実現する習慣だとしています。以下、各習慣のポイントを見ていきます。

 

第1の習慣:主体的である

第1の習慣のポイントは、周りに流されたり誰かに依存したりせず、自分の意志で選択すること、自分の選択に責任を持つことです。人間はあらゆる場面で常に選択を迫られています。第1の習慣を身に付けることで、冷静に状況を見極め、自らの意志と責任で、望む結果に繋がる選択をしたり、新たな状況を創造したりすることができるようになります。

 

第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

第2の習慣のポイントは、常にゴールイメージを描き、計画を立てて物事に取り組むことです。第2の習慣では、「物事は二度作られる」と言います。一度目は頭の中で作られ、そして、二度目は実際に物事を形にするという形で作られます。「自分が何を実現したいのか」が頭の中でどれだけしっかりと描けているかが、行動の質や意思決定の一貫性に繋がり、生み出させるものの質を決めます。

 

第1の習慣で「選択」をしていける状態になったとき、大事なのが「どこに向かいたいのか」「何を実現したいのか」というゴールイメージです。日常や仕事における一つひとつの物事でも“終わりを思い描く”ことが重要ですし、自分の人生全体を通じて、「自分はどうありたいのか」「人生で何を実現したいのか」が思い描くことが大切です。

 

第3の習慣:最優先事項を優先する

第3の習慣のポイントは、重要なことを見極めて時間を割くということです。私たちがやらなければいけないことは、際限なく増えていきます。しかし、私たちが使える時間は有限です。だからこそ、優先順位を付けて物事に取り組まなければ、望む結果を手に入りません。

 

第3の習慣では、「緊急性」と「重要性」という2つの軸で物事を分類して、どこに時間を使っていくかを解説します。『7つの習慣』著者のコヴィー博士は第3の習慣を実践することについて、「最も大切なことは、最も大切なことを、最も大切にすることである」と述べています。

 

上記3つの習慣が「私的成功」を実現する習慣です。私的成功に向かう3つの習慣を身に付けて実践することで、自分の人生に責任を持って、望む結果に向かって自らの意志で選択する。重要なことに時間を投資して臨む結果を実現していく」という自立状態を実現できます。

 

 

私的成功で「信頼性」が高まる

第1~第3までの3つの習慣を身に付けて私的成功を実現することで、私たちが得られるものはいくつかあります。前述したように望む結果を手に入れることに近づきます。また、人間関係に関して言えば、私的成功を収めることで、「個人としての信頼性」が高まります。信頼性とは、周囲から自分自身への評価です。

 

第1~第3の習慣を実践する過程は、自分自身と深く向き合い、自分の本質や価値観、自分にしかできない貢献に気づく機会でもあります。自分の価値観を見つめて成し遂げたいことを明確になると、ありたい自分を意識して内面から導かれるようになります。他人の意見に振り回されたり、他者との比較で一喜一憂したりすることも無くなり、正しいか間違っているかを自分で判断できるようになるでしょう。

 

私的成功を実現することで、私たちは自立した個人として周囲からの信頼を手に入れることができます。精神的に自立して選択していける状態と周囲からの信頼を手に入れることで、次のステージ「相互依存」へと進んでいくことができます。

 

 

さらに自立のレベルを上げるために

私的成功に繋がる3つの習慣を、自分は実践できているのだろうかと不安に思う方もいるかもしれません。自立した一人の社会人として日々生活しているつもりでも、ついつい周囲の考えに流されたり、やらねばならないと分かっている厄介事を後回しにしたり、といったことは誰にでもあることです。

 

各習慣を完璧に実践できているかではなく、実践できているかを定期的に振り返る、できなかったときに自覚して対応する、そして、次に生かすことが大事です。記事の最後に、日々実践することの大切さを伝える名言をご紹介します。

 

人格は繰り返しおこなうことの集大成である。それ故、秀でるためには、一度の行動ではなく習慣が必要である。

~アリストテレス

 

おわりに

人が依存から自立へと成長する「私的成功」、そして、私的成功を実現する第1、第2、第3の習慣を紹介しました。

 

『7つの習慣』の著者であるコヴィー博士は、「依存から自立へと成長する私的成功が、自立から相互依存の公的成功に先立つ」と言っています。つまり、私的成功を実現してこそ、次の公的成功を実現できるということです。

 

私的成功は個人の信頼性に大きく関わります。私的成功できていない状態、すなわち個人としての信頼性が十分に高まっておらず、自分の発言や行動の影響力も小さい状態では、周囲の人との高いレベルの信頼関係を構築することは難しいでしょう。

 

だからこそ、第1~第3の習慣に繰り返し立ち返りながら、少しでも自分を私的成功に近づけていくことが大切なのです。まずは自分自身の私的成功を目指して、日常を振り返ることから始めましょう。

著者情報

古庄 拓

株式会社ジェイック取締役|HRドクター 編集長

古庄 拓

WEB業界・経営コンサルティング業界の採用支援からキャリアを開始。その後、マーケティング、自社採用、経営企画、社員研修の商品企画、採用後のオンボーディング支援、大学キャリアセンターとの連携、リーダー研修事業、新卒採用事業など、複数のサービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。専門は新卒および中途採用、マーケティング、学習理論

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